銀色の蛇が
目の前を走りぬけた
わたしの稲妻
外で雷が鳴る
稲妻が光る
はげしい雨の音
それに反比例して
わたしの緊張が
ゆるんでいく
あんなに思いつめていたものが
わたしの思い過ごしだった
ような気になってくる
みんなだんだん静かになって
「虹だよう!」
弟がうれしそうに叫んでいる
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「なきむしけむし」 2013.7.29
「なみだ」 2013.8.7
「虹が出るまで」 2013.8.14
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