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晴れた空を見上げていたら
白鳥が
青い涙を降らせながら飛んでいく
それを浴びながら
わたしは
青木という名前だった記憶が
すうーっと走った
あおき
あおき
遠い所から
大勢の声に呼ばれながら
わたしが
青く染まっていく
あおき
あおき
その頃わたしは
青く枝を茂らせた木だったのだろうか
白鳥は
だんだん小さくなって見えなくなる
わたしは青く染まったままなにに
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「冗談」 2013.7.7 / 「青木」 2013.7.8